【ワーホリ検証】実際のところワーホリで仕事をするために必要な英語力はどれくらい?職種ごとの英語力と必要な勉強時間
- ワーホリ×キャリアLab のぞみ

- 9月29日
- 読了時間: 9分
「ワーホリに行きたいけれど、今の英語力で本当に仕事が見つかるの?」「TOEIC600点でもローカル企業で働けるって本当?」
海外で働くことを夢見る多くの人が抱くこんな不安。実は、ワーホリで成功する英語力の基準は職種によって大きく異なります。
カフェやファームなら日常会話レベルでも十分ですが、オフィスワークや販売職では業界特有の表現力が求められることも。一方で「英語ができないから...」と諦める必要は全くありません。
本記事では、実際のワーホリ経験者の声をもとに、職種別の必要英語力と効率的な学習法を詳しく解説します。あなたの現在のレベルから逆算した具体的な勉強時間もお教えします。
海外での充実したワーホリ生活を実現するための、実践的で具体的なロードマップがここにあります。

1. 昨今のワーホリの仕事事情:国別の就労傾向と求められるスキル
各国で異なるワーホリ就労市場の実情
オーストラリアでは、農業従事者不足により果物狩りや畜産業での日本人ワーホリ需要が高まっています。シドニーやメルボルンの都市部では、カフェスタッフや日本料理店での接客業が主流で、基本的な日常英会話レベル(TOEIC600点程度)があれば就職可能です。
カナダでは、冬季のスキーリゾート地での季節労働が人気です。バンクーバーやトロントでは、IT関連のスタートアップ企業でのインターンシップ機会も増加しており、中級以上の英語力(TOEIC750点以上)とプログラミングスキルが求められます。
イギリスは語学力重視の傾向が強く、パブやレストランでの接客業でも流暢な英語力が必要です。ロンドンの金融街では、日系企業のアシスタント職で日英バイリンガル人材の需要があります。
ニュージーランドでは、観光業とワイン産業が盛んで、ホテルスタッフやワイナリーでの季節労働が主要な選択肢となっています。地方部では英語力よりも体力と協調性が重視される職種が多いのが特徴です。
ワーホリの就労市場は国によって特色が異なり、オーストラリアは農業・接客業、カナダはIT・観光業、イギリスは高い語学力が必要な職種、ニュージーランドは観光・農業関連が主流です。求められる英語力も職種と国により大きく変わります。
2. ワーホリ渡航者の実態調査:人気の職種と平均収入を徹底解説
実際のワーホリ就労データから見える仕事選びのリアル
ワーホリで実際にどのような仕事に就いているのか、最新の調査データを基に人気職種と収入実態を詳しく見ていきましょう。
人気職種TOP5とその理由
1位のカフェスタッフ(全体の28%)は、英語初心者でも始めやすく、接客を通じて自然に語学力が向上することから圧倒的な人気を誇ります。時給は15-18ドル(オーストラリア)が相場で、チップ収入も期待できます。
2位のファームワーク(22%)は、セカンドビザの取得条件を満たせることが最大の魅力です。収穫量によって日給80-120ドルと幅がありますが、宿泊費が安いため実質的な貯金額は高くなります。
3位のレストランスタッフ(19%)では、日本食レストランなら英語力不問で始められる一方、ローカル店なら時給20ドル以上も可能です。実際に、英語力中級のAさんは、6ヶ月で日本食店からローカル店に転職し、収入を30%アップさせました。
4位のハウスキーピング(15%)は安定した需要があり、ホテル勤務なら英語環境で働けます。5位の建設・工場作業(10%)は高収入が魅力で、経験者なら日給150ドル以上も珍貴ではありません。
収入の地域差と実態
同じ職種でも都市部と地方で大きな収入差があります。シドニーのカフェスタッフは時給18ドルが一般的ですが、地方都市では14ドル程度。ただし、生活費を考慮すると実質収入はほぼ同等になることも多いのが実情です。
ワーホリの人気職種はカフェスタッフ、ファームワーク、レストランスタッフが上位を占め、英語力と収入は比例関係にある。都市部は高時給だが生活費も高く、地方との実質収入差は思ったより小さいのが実態。
3. 職種別必要英語力ガイド:レベル別に見るワーホリでの仕事の選択肢
英語力別にみるワーホリ就労の現実:初級から上級まで段階的に狙える仕事
初級レベル(TOEIC300-450点相当)
英語での簡単なコミュニケーションができるレベルでも、選択肢は意外とあります。例えば、オーストラリアのファームワークでは「Pick strawberries」「Fill the box」といった基本的な指示を理解できれば十分です。実際に、千葉県出身のAさんは中学レベルの英語力でタスマニアのリンゴ農園で3ヶ月働き、週400ドルを稼いでいました。ただし、昇進や時給アップは難しいのが現実です。
中級レベル(TOEIC550-750点相当)
日常会話ができるレベルになると、カフェやレストランでの接客が可能になります。カナダ・バンクーバーの日本料理店で働いた東京出身のBさんは、「お客様のオーダーを正確に聞き取り、同僚との連携もスムーズにできた」と語ります。このレベルでは時給20-25ドル程度が期待でき、チップも含めると収入が大幅にアップします。
上級レベル(TOEIC800点以上)
ビジネスレベルの英語力があれば、現地企業のオフィスワークも狙えます。シドニーのIT企業でインターンとして働いた大阪出身のCさんは、「会議での発言や資料作成など、日本の職場と変わらない業務を英語でこなせた」と話しています。時給30ドル以上の高収入も現実的です。
ワーホリの仕事選びでは英語力が収入と職種に直結します。初級レベルでもファーム等で就労可能ですが、中級以上になると接客業、上級レベルではオフィスワークと選択肢が大幅に広がり、時給も倍以上違ってきます。
4. ローカル企業で働くための英語力:日常会話から業界用語まで
ワーホリでローカル企業に就職するには、単なる日常会話レベルを超えた英語力が必要になります。実際の職場では、専門用語や業界特有の表現が頻繁に使われるため、事前の準備が成功の鍵となります。
例えば、オーストラリアの建設会社で働く場合、「scaffold(足場)」「hard hat(ヘルメット)」「OHS(労働安全衛生)」といった専門用語は必須です。カナダのレストランチェーンでは「POS system(レジシステム)」「86'd(売り切れ)」「covers(お客様数)」などの業界用語が日常的に使われます。
また、英語圏の職場では「Could you please help me with...」といった丁寧な依頼表現や、「I'll get right on it」(すぐに取り掛かります)のような積極的な応答が評価されます。特にカスタマーサービス系の職種では、クレーム対応時の「I understand your concern」(ご心配をお察しします)といった共感表現が重要になります。
さらに、メールでの連絡では「FYI(参考まで)」「ASAP(至急)」などの略語も頻出します。チームミーティングでは自分の意見を述べるための「From my perspective...」や進捗報告の「We're on track to...」といった表現も身につけておく必要があります。
業界特有の知識と英語表現を組み合わせて学習することで、ローカル企業での就職成功率は格段に向上します。
ローカル企業で働くには日常会話を超えた英語力が必要。業界特有の専門用語、丁寧な依頼表現、積極的な応答、ビジネスメールの略語、ミーティングでの意見表明など、職場で実際に使われる表現を事前に学習することが就職成功の鍵となる。
5. ゼロから始めるワーホリ準備:英語力アップに必要な具体的勉強時間と効率的な学習法
レベル別学習計画と実践的英語力向上のロードマップ
ワーホリでの仕事獲得に向けた英語学習は、現在の英語力レベルによって必要な勉強時間が大きく異なります。
初級者(TOEIC300-450点レベル)の場合
カフェやレストランでの基本的な接客を目指すなら、最低600時間の学習が必要です。実際に、英語初心者だった田中さん(仮名)は、毎日3時間の学習を7ヶ月継続し、オーストラリアのカフェで働けるレベルに到達しました。重点的に取り組んだのは、接客フレーズの暗記と発音練習でした。
中級者(TOEIC500-700点レベル)の場合
オフィスワークやツアーガイドを狙うなら300-400時間の追加学習で十分です。佐藤さん(仮名)は、ビジネス英語とプレゼンテーション練習に集中し、3ヶ月でカナダの旅行会社に就職を果たしました。
効率的な学習法としては、①実際の職場で使われる専門用語の習得、②ロールプレイングによる実践練習、③ネイティブとの会話機会の確保が重要です。特に、YouTubeの接客英語チャンネルやオンライン英会話を活用することで、コストを抑えながら効果的に学習できます。
また、ワーホリ3ヶ月前からは、希望職種に特化した英語学習にシフトすることをお勧めします。これにより、現地到着後すぐに仕事探しを開始できる実践的な英語力が身につきます。
ワーホリでの仕事獲得には、初級者で600時間、中級者で300-400時間の英語学習が必要。職種特化の学習と実践的な会話練習を組み合わせ、渡航3ヶ月前から集中的に準備することが成功の鍵となる。
6. 現実を知ろう!英語レベル別ワーホリ仕事探し成功談と失敗談
元ワーホリ経験者が語る:英語力別に見る仕事探しの実体験とアドバイス
【英検2級レベル(TOEIC 550-650点)の事例】
カナダでワーホリをした田中さん(仮名)は、渡航時は日常会話程度の英語力でした。「最初はジャパレス以外は全滅でした。面接で『Can you work weekends?』と聞かれて、weekendsが理解できずに苦笑いするしかなかったんです」と振り返ります。しかし、3ヶ月後にはカフェでの接客業務に挑戦し、簡単な注文対応から始めて徐々にスキルアップしました。
【英検準1級レベル(TOEIC 730-850点)の事例】
オーストラリアでワーホリをした佐藤さんは、渡航前から英語学習に力を入れていました。「ローカルのオフィスワークに応募したところ、電話対応や資料作成など、思った以上に専門的な英語が求められました。でも、基礎がしっかりしていたので、分からない単語や表現は積極的に質問し、3週間で業務に慣れることができました」
【上級レベル(TOEIC 850点以上)の事例】
イギリスでワーホリをした山田さんは、マーケティング会社でインターンとして採用されました。「プレゼンテーションや会議での発言が求められましたが、事前に業界用語を勉強していたのが功を奏しました。同僚との雑談で信頼関係を築けたことが、仕事の幅を広げる鍵でした」
経験者全員が口を揃えるのは「完璧を求めすぎず、まずは行動すること」です。英語力に不安があっても、積極的にコミュニケーションを取る姿勢が評価され、成長につながったケースが多数報告されています。
ワーホリでの仕事探しは英語力に応じて戦略を変えることが重要です。初級レベルでもジャパレスから始めて段階的にスキルアップし、上級レベルでは専門分野への挑戦が可能です。重要なのは完璧を求めず積極的にコミュニケーションを取る姿勢で、これが成功の鍵となります。
この記事のまとめ
ワーホリで仕事を見つけるために必要な英語力は職種と国によって大きく異なります。初級レベル(TOEIC300-450点)でもファームワークや日本食レストランでの就労は可能ですが、時給は低めです。中級レベル(TOEIC550-750点)になるとローカルカフェや接客業で時給20-25ドルが期待でき、上級レベル(TOEIC800点以上)ではオフィスワークで時給30ドル以上も狙えます。必要な学習時間は初級者で600時間、中級者で300-400時間程度。重要なのは職種特化の英語学習と実践的な会話練習です。完璧を求めず積極的にコミュニケーションを取る姿勢が成功の鍵となり、現地で段階的にスキルアップしていくことで理想の仕事に就ける可能性が高まります。









